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危機後の心のケアプログラム(CISMプログラム)
CISMプログラムとは
従業員や組織にとって大きな変化や強い衝撃が生じた際には、それを「組織的な危機」ととらえます。そのような場合、危機の性質に応じて、従業員のメンタルへルス不調の予防や早期介入、モチベーション維持を目的としてさまざまな取り組みを行うのがCISM(Critical Incident Stress Management)プログラムです。
個別面談や教育研修などの一連の対応を行った後は組織へのフィードバックを行い、組織としての適切なリスクマネジメントや再発予防、職場環境改善などを支援します。
個別面談や教育研修などの一連の対応を行った後は組織へのフィードバックを行い、組織としての適切なリスクマネジメントや再発予防、職場環境改善などを支援します。
CISMプログラム導入の例
1.ポストベンション
従業員の自死、突然死、事故死、職場内の事件など、周辺の従業員や組織への衝撃が大きい出来事が発生した際に、遺された方々への影響を最小限にすることを目的としてポストベンション(事後介入、事後ケア)を実施します。状況に即した立案から個別面談の実施、再発予防や職場環境改善に向けた提案まで、包括的にコンサルテーションを行います。2.組織改編
事業所の閉鎖、人員削減(早期退職プログラム)、事業内容や体制の変更などの組織改編時には、従業員間の葛藤、職場環境への不適応、モチベーション低下、メンタルへルス不調が生じやすくなります。組織の特徴と組織改編の性質に基づいて職場状況やメンタルへルスへの影響を想定し、実施時期や時間経過などを考慮した適切な対策を取れるようコンサルテーションを行います。方法の一例:一般従業員や管理職との個別面談、カスタマイズ研修の実施など
3.高ストレス職場
大規模リコール対応時などにカウンセラーが事業所を訪問し、全従業員もしくは特定の部署やグループなど高ストレス職場を対象とした個別面談を実施します。面談では心身の健康状態のスクリーニングと必要な場合の受診勧奨と情報提供、ストレス状況のヒアリング、予防的な対処方法の心理教育を行い、一次予防(発症予防)、二次予防(早期発見・早期介入)の促進を図ります。また、面談実施後に報告会を実施し、組織全体の健康状態の報告と組織的課題を整理し、改善に向けた提言を行います。CISM導入イメージ
1.実施前コンサルテーション
○事象に関する必要情報のヒアリング○想定される職場や従業員の状態と対策の検討
○個別面談対象者の選定、面談案内方法の検討
○個別面談後のフォローアップ方法の検討
↓
2.個別面談
○心理教育(緊急事態に際した心身反応と回復プロセスについて)○心身の状態のスクリーニングと適切な資源へのリンケージ
○個々の状態に応じたセルフケア、ストレスマネジメントの検討
○管理監督者を対象とした部下サポートのためのコンサルテーション
↓
3.報告会
○組織全体の傾向の報告と事後対策および再発予防策などの提案○社内専門職(産業医、産業看護職など)への面談情報の共有(本人の同意に基づく)