こころのミニ通信(こころの通信WEB公開バージョン)

   MPSセンターでは、ご契約企業(従業員サポートプランのご契約)の従業員の方が、気軽に読めてちょっとタメになる、メンタルヘルスやセルフケアにまつわるオリジナルコラム「こころの通信」を配信しています。
 こちらのページでは、「こころの通信」に掲載しているサブコラムを、「こころのミニ通信」として公開しています。ぜひ、お気軽にお読み下さい。

≪新型コロナ対策臨時号は「こちら」で公開中です≫

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最新号(2023年03月号)

それぞれの「悲しみとの向き合い方」を尊重しよう
 メインコラムでは、ペットとの別れが、私たちの心身にもたらす様々な影響についてご紹介しました。心身の反応の表れ方や悲しみとの向き合い方は人によって異なり、ペットとの関係性やお別れの時の状況、死生観など、色々な事柄が影響します。たとえ同じペットを亡くした家族間であっても、一様ではありません。
 自分の心を守るために、お仕事や趣味に没頭する方もいれば、つらい感情が刺激されないようにペットの話題を避けたり、急いで遺品を片づける方もいます。その行動だけを見てしまうと、人によっては自身の悲しみとの温度差を感じて、取り残されたような感覚になったり、「ペットを大事に想っていないのではないか」と、相手に苛立ちを覚えてしまうこともあるかもしれません。一方で、自分が落ち着いて過ごせるようになると、悲しみに暮れる相手に対して、早く元気になってほしいという想いが募り、「前に進まないとダメだよ」と回復を急かしてしまうことがあります。
 喪失を受け入れるまでのプロセスは、同じ経験をしていても近しい間柄でも異なるものだと、理解しておくことがとても大切です。それぞれの悲しみとの向き合い方を、お互いに尊重しましょう。

別れを迎える自分を 労わろう
 日本の3月は、卒業や引っ越し、転職や異動など、公私ともに人との別れが重なりやすい時期です。忙しくしていると、別れへの戸惑いや寂しさ、悲しみに充分に向き合えないまま、時間が過ぎてしまうこともあるでしょう。取り巻く環境が変化してから、相手の不在を実感することも少なくありません。3月から4月にかけては、そうした移ろいゆく環境や季節に適応しようと、私たちは自然と頑張り過ぎてしまうところがあります。適度に休息を取りながら、時には自分と対話し、労わる時間をもってみて下さいね。

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